NURIEプロジェクトについて

Illust

投稿日:2023-06-16

最終更新日:2023-11-12

NURIEプロジェクトについて

はじめに

NURIE (Non-visual Universe Reimagined through Imagination and Emotions) プロジェクトは私が地元発信で行っているアート活動です。私が線画を描き、そこに地域のみなさまの"想像"と"気持ち"を頼りに、街に色を塗り、 作品の最後の"仕上げ"をしていただきます。 

住み慣れた街の記憶や思い出は、単純に視覚だけじゃなくて、色々な要素が詰まってできていると思っています。それを可視化してみよう、といったことを行っています。 


コンセプト

人間がモノを見る時、目の中の4種類の細胞を使って光を検知しています。 しかし実は、目の中には第五の光を感じる細胞があります。 この細胞は視覚には直接関わりませんが、体内時計を調節し、 そして、記憶や情動の形成に大きく関わっています。

仮にモノを見る4種類の細胞が消えてしまい、世界が真っ暗闇になってしまっても、 この第五の細胞が光を感じることで、世界から色”は失われないのです。

このプロジェクトでは、多くの人の思い出に強く残る「地元」に、 思い出色で色を塗っていただきます。 そのため、写真を見ることは禁止です。

わたしは、みなさまの思い出色で着色されることで初めて完成する作品を集め、 そして、このプロジェクトを世界中に展開することで、 この世界とは別の「非視覚的な世界」を作り上げてみたいと思っています。 


背景

わたしは2022年まで、東京大学大学院で生物の研究をしていました。 睡眠や食事など、生物は1日周期の明暗のサイクルに合わせた振る舞いを見せますが、 この規則正しい活動パターンがどのように形成されるかを調べていました。 

非視覚的に光を感じる細胞は人間のみならず、昆虫や、目すら持たない植物も 持っていることがわかっています。 つまりは、生物が進化の過程で視覚を獲得する何億年も前に、 この細胞が光を感じ、生物の振る舞いを決定していたはずです。 

生物が根源的に感じていた世界を、あなたも見てみませんか? 

活動

現在は東急田園都市線たまプラーザ駅のコミュニティスペース「コミュニティ・コア」や「coniwaマルシェ」にて月一でワークショップを開催しています。
また、地元のリビングラボ「SOZAi循環Lab」様とコラボし、東急田園都市線市ヶ尾駅周辺を舞台にしたイベントにも展開しました。

ゆ
open sea
© 2022 by Yuichiro Masuda.