Littermate個展「Cognicode」を開催しました

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投稿日:2023-12-16

最終更新日:2024-10-03

Littermate個展「Cognicode」を開催しました

はじめに

Littermateは生物学をモチーフにしたポップアートブランドです (参考)。
今回、コアメンバーが社会人になってから初の試みとなるアートイベントを開催し、2日間で200人ほどの方にお越しいただきました。
このブログでは、イベントの舞台裏やイベントを通じて感じたことについてお話しします!


背景

Littermateは東大の学科の仲間と学生時代に立ち上げたブランドですが、これまでは主にストリートファッションを扱ってきました。
その間に、新宿マルイや原宿ラフォーレでのポップアップといったありがたい経験をさせていただきましたが、運営コアメンバーの卒業をきっかけに、常に在庫や受発注のタスクを抱え続けるアパレルの活動が中々難しくなってきました。

しかし、私も社会人2年目になり、エンジニアの仕事の方も若干慣れてきたタイミングで、やはり生物学やイラストといった自分が培ってきたこと、好きなことのアウトプットをしたい!という想いにかられました。
そこで、当時の仲間と協力し、今回のイベントの開催に踏み切ったという流れがあります。

イベントのテーマ

今回のイベントは「Cognicode」と題しました。
認知を表す「Cogni-」と遺伝子の記述を表す「-code」を組み合わせた造語です。

生物学では人間以外の動植物や培養細胞を用いて実験を行います。
そのため、そこで判明した生命に関わるあらゆる事実は驚くべきことながら、生物学に関与したことのない人からするとある程度「他人事」なのではないでしょうか。

本イベントでは、Littermateがこれまでリリースしてきた世界観が、ただ見た目のかわいさだけでなく、私たち自身を見つめ直すきっかけのようなものになればと思い企画を行いました。


作品

作品としても今回は新たな試みが多かったです。

1. 大型キャンバス作品:核内の世界をモチーフにした、横1.3 m x 縦970 cm の作品です。



2. 3Dフィギュア作品:Littermate初回作「S301」をリメイクした作品です。



3. 立体展示:ヒトの欲求・嗜好と遺伝子の関連を示した、今回のイベントテーマを表す作品です。


その他作品はこちらをご参照ください!

今後の展開

今回のイベントを皮切りに、アートプロジェクトとしてのLittermateの可能性が見えた気がします。
私たちがご提示するのは、あくまで先人が見つけてきた「事実」までです。
そこに「思想」はなく、作品から感じるものは観覧者の皆さまにお任せしたいというのが本ブランドの考えです。
「生物学」という、遠いようですぐそばにーーそれどころかこの体の細胞ひとつひとつにある世界を、より広くシェアする方向に進みたいと思います。

そのために2つの展望を考えています。

1つはこのようなアートイベントを定期的に開催していきます。半年か少なくとも一年に一回のペースで実施するのが理想です。
私は在学中に生物学の研究に携わっていたのがこのブランドの大きな背景となっていますが、別のアウトプットをもつ外部プロジェクトとコラボする形も面白いかなと思っています。
また、アカデミアのいいところは全人類の共通言語であることです。そのため、国内にこだわらず、広い視点での活動を念頭に置きたいです。

2つ目は、教育関係のアプローチです。
バイオロジーに関する新しい世界を覗いてみることは、同世代やすでに社会で活躍する人だけでなく、未来を生きる子どもたちにとっても有意義であると考えます。
このブランドが子どもたちの興味の入り口となり、さらに新しい興味関心や、世の中への深い洞察のきっかけとなれれば幸いです。

興味を持っていただき、ご協力いただける方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度お話ししたいと思っています。 コンタクトフォームよりご連絡ください!

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